「ローファットダイエットにMCTオイル!?」
「油とっちゃダメなんじゃないの!?」
こういった疑問に答えます。
結論からいうと、ローファットダイエットでMCTオイルは痩せるために有効です!
ケトジェニックダイエットではお馴染みのMCTオイルですが、実はローファットダイエットにも有効です。
油を摂らないダイエット方法なのにMCTオイルを摂取するとはどういうことか。
その効果と推奨量について解説したいと思います。
contents
MCTオイルのはたらき
ご存知の方もいるかと思いますが、MCTオイルのはたらきを改めて紹介します。
MCTオイルとは
MCTオイルは、中鎖脂肪酸を主成分とする油です。
サラダ油やごま油などの長鎖脂肪酸と異なり、代謝されやすいため体脂肪になりにくいという特徴があります。
そのため、ケトジェニックダイエットで不足するカロリーの補充や、ケトン体生成による体脂肪燃焼に貢献します。
カロリーは1gにつき9kcal。
脂質は各種ホルモンの合成に必要であるため、必ず摂取しましょう。
【脂質から合成されるホルモン一例】
- 男性ホルモン(筋力増強)
ローファットダイエットにMCTオイルを摂ってもいい理由
ローファットダイエット中にMCTオイルを摂っても良い理由を3つ紹介します。
その①:すぐに肝臓に運ばれて代謝されるため
長鎖脂肪酸は、小腸から吸収されてリンパ管・静脈を経由して全身(筋肉、脂肪組織、肝臓など)に運ばれます。そのため、組織に分布し脂肪になりやすいという特徴があります。
一方、MCTオイル(中鎖脂肪酸)は直接肝臓に運ばれエネルギー源になるため、体に体脂肪として蓄積されにくいことが特徴です。また、発生するケトン体は体脂肪の燃焼を誘発するため、さらに体脂肪の燃焼が加速されます。
また、この特徴を利用して、ケトジェニックダイエット中のトレーニング前はMCTオイルを摂ると、筋トレ時のエネルギーとして利用できるため、使用重量や耐久力が上昇します。
通常、糖質を原料として筋肉は稼働するため、ケトジェニックダイエット中は使用重量等が下がり、筋肥大を思うように行えないというデメリットがあります。しかし、運動前1〜2時間前にMCTオイルを摂取することで、MCTオイルが分解したときのケトン体をエネルギー源としてしようできるため、強度を落とさずに筋トレができる、というわけです。
もちろん、ローファットダイエット中は糖質がエネルギー源としてはたらくため、MCTオイルをトレーニング前に無理して摂らなくても大丈夫です。
その②:脂肪燃焼を促進する
MCTオイルをローファットダイエット中に摂っても良い理由は、MCTオイル自体の脂肪燃焼効果です。
先程も説明したとおり、MCTオイルは直接肝臓に運ばれ、代謝・分解されます。その際発生するケトン体は、体脂肪の燃焼を誘発することがわかっています。
それはローファットダイエット中でも例外ではなく、糖質の代謝経路とは別にMCTオイルは代謝されるため、邪魔されることなく体脂肪燃焼効果を発揮します。
その③:不足分のエネルギーを補完できる
MCTオイルをローファットダイエット中に摂取する利点として、不足分のエネルギーを補給できることが挙げれられます。
ローファットダイエットは1日のカロリー摂取を炭水化物とタンパク質で補います。いざやってみるとわかるのですが、1日分のカロリーを炭水化物をタンパク質だけで摂るのは意外と厳しいです。
1日の摂取カロリーが基礎代謝を下回ると人間の体は省エネモードに移行し、消費カロリーを下げてしまいます。消費カロリーが下がると脂肪の消費力も下がるため、余計痩せにくくなるという悪循環が起こります。
その不足分を補うため&MCTオイル自体の脂肪燃焼効果を利用して、より体脂肪燃焼効率をアップさせようというのが、ローファットダイエット中にMCTオイルを摂る大きな利点です。
ローファットダイエット中にMCTオイルを摂る際の注意点
ローファットダイエット中にMCTオイルを摂る利点を解説しましたが、むやみやたらにMCTオイルを摂取してしまうと太るリスクもあります。
そのため、次のことに注意する必要があります。
1日の総摂取カロリーが1日の消費カロリーを必ず下回るようにすること!
1日の消費カロリーは、以下の式で表されます。
消費カロリー=基礎代謝+活動代謝
さらに、痩せるためには次の条件が必要です。
1日の消費カロリー>1日の総摂取カロリー>基礎代謝
1日の消費カロリーと基礎代謝は、keisanというサイトで算出できます。
効率よく痩せるためには、1日の総摂取カロリーが基礎代謝と消費カロリーの間に入るようにすることが必須です。
いくらMCTオイルがすぐさま代謝されてエネルギーになったとしても、1gあたり9kcalのエネルギーがあるため、取り過ぎには気をつけましょう。
まとめ
脂肪は1gあたり9kcalという大きなエネルギーを保有する成分です。特に飢餓時には、炭水化物やタンパク質に比べ、単純比較で2.25倍ものエネルギーを保存できるため、長期に渡って生命活動を維持できるという重大な役割があります。
しかし、ボディメイクを目指す人にとっては大敵であり、炭水化物やタンパク質を消費するよりも2.25倍努力しないと消費できない大きな枷となっています。