ケトジェニックダイエットを始めたはいいものの、体重が思ったより減らないという人は多いのではないでしょうか。
『ネットやYoutubeで調べたケトジェニックダイエットの食事や生活方法を真似して実践したけど、全然体重が減らない』
『自分が本当にケトーシス状態に入っているか分からないから、やる気がわかない』
こういった悩みを持っている人も多いかと思います。
私の場合は、ケトジェニックダイエットの経験が4回程ありますが、最初はケトジェニックダイエットの仕方を間違えていて、ケトーシス状態に入るのに10日間もかかってしまっていました。
身体はケトーシス状態に入るとみるみるうちに体重が減り、10日間で−4.5kg減ったこともあります。
今回は、ケトジェニックダイエット上級者の私が『ケトジェニックダイエットを始めてもなかなか体重が減らない』という悩みを解決します。
その中でも特に体重が減らない、ケトーシス状態に入れない主な理由を3つ厳選したので、ぜひ参考にして下さい。
結論
- 脂質が充分に摂れていない
- タンパク質の摂り過ぎ
- 体内に無駄な炭水化物がある
ケトジェニックダイエットで痩せない、効果が出ない理由3選
脂質が充分に摂れていない
体重が減らない原因として、脂質を食べる量が少なすぎることが考えられます。
『脂質を摂りすぎると、逆に太るんじゃないの!?』
と思う人もいるかと思いますが、これには深い理由があります。
通常、人間の身体は主に糖質を原料にしてエネルギーを作り出して活動していますが、ケトジェニックダイエットでは脂質からケトン体を生成しエネルギーとします。
そのため、ケトジェニックダイエットは体脂肪を燃やして普段の生活のエネルギーとすることから、体重が急激に落ちていくダイエット法として不動の地位を確立しています。
プロのボディビルダーの内でも、大会1ヶ月前からケトジェニックダイエットを開始し、体脂肪を落として筋肉の輪郭を出すために活用されています。
さて、脂質が足りず充分なエネルギーが得られないと、身体はどこからエネルギーを得るのでしょうか。
身体は糖新生をおこない、筋肉から糖質を生み出し、その糖質をエネルギーにします。
糖新生
筋肉(タンパク質)を原料としてアミノ酸へ分解し、エネルギーとなるグルコース(糖質)を合成する代謝経路のこと。
通常は炭水化物(糖質)からエネルギーを得ているが、これが枯渇すると糖新生が行われる。
つまり、脂質を食べる量が足りないと身体は筋肉から糖質を生み出すため、ケトーシス状態になりにくくなります。
ケトジェニックダイエットで体重を落としたいからといって、1日に必要なカロリーを脂質で賄えないと、そもそもケトーシス状態にならないどころか、糖新生により筋肉が落ち、太りやすい身体になります。
1日に必要な量の脂質の計算方法はこちらにまとめていますので、ぜひ参考にして下さい。
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【ケトジェニック】1日の脂質の目安量と効率的な脂質の摂り方
ケトジェニックダイエットは、炭水化物を限界まで減らし、脂質を主なエネルギー源とするダイエット方法。 つまり油をたくさん摂ればいいわけですが、なかなか1日に必要な脂質を摂るのは難しいのでは ...
続きを見る
タンパク質の摂り過ぎ
タンパク質の摂り過ぎによってもケトーシス状態になりにくくなります。
理由は先程書いたように、糖新生によりタンパク質はアミノ酸に分解され、そこから糖質を作り出します。
つまり、食事からタンパク質を摂りすぎると、タンパク質から糖質が合成され、ケトーシス状態にならないまたはケトーシス状態が解除されてしまいます。
ケトジェニックダイエットを行う人の中には筋トレも同時に行う人も多いと思いますが、筋肉を愛するあまりタンパク質を摂りすぎるとケトジェニックダイエットは失敗します。
ケトジェニックダイエットをする際にはタンパク質の量も計算して、食事をするようにしましょう。
これも【ケトジェニックダイエット】1日の脂質の目安量と、効率的な脂質の摂り方でまとめていますので参考にして下さい。
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【ケトジェニック】1日の脂質の目安量と効率的な脂質の摂り方
ケトジェニックダイエットは、炭水化物を限界まで減らし、脂質を主なエネルギー源とするダイエット方法。 つまり油をたくさん摂ればいいわけですが、なかなか1日に必要な脂質を摂るのは難しいのでは ...
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体内に無駄な炭水化物がある
体内に無駄な炭水化物があることによっても、ケトーシスに切り替えるのが難しくなります。
今回は、ケトジェニックダイエット開始段階と、ケトーシスに入ってからの段階に分けて解説します。
ケトジェニックダイエット開始段階
ケトジェニックダイエットを始めたてのときには、まだ体の中に前日分の炭水化物(糖質)が残っています。
炭水化物(糖質)は、最後に摂って体の中から無くなるのに約 24 − 36 時間かかります。
そのため、この体の中の糖質をいかに早く無くすかによって、ケトーシス状態に素早く移行できるか変わってきます。
あなたがすべきことは2つです。
- 軽い有酸素運動をする
- 完全に糖質をカットする
有酸素運動については、糖質の消費を目的に行います。
あくまで軽く行って下さい
長距離や速いペースのランニングだと、そもそも主なエネルギー源である糖質が無くなりかけているので、エネルギーが足りず、非常に危険です。
完全な糖質カットでは、糖質の摂取削減を目的に行います。
ケトジェニックダイエットでは、食材はもちろん調味料にも気を付けなくてはなりません。
以下に簡単に、使える調味料・量に気をつけなくてはいけない調味料をまとめました。
使える調味料
- マヨネーズ
- バター
- オリーブオイル
- ごま油
- サラダ油
- 醤油
- 味噌
- 塩
- こしょう
- 豆板醤
- チーズ
量に気をつけなくてはいけない調味料
- 砂糖
- みりん
- 料理酒
- めんつゆ
- ケチャップ
- ソース
- コンソメの素
- 出汁のもと
- ドレッシング
ケトーシスに入ったら
ケトーシスに入ったら、有酸素運動をする必要はありません。
ですが、引き続き食材には気をつけましょう。
まとめ
今回は『【最重要】ケトジェニックダイエットで痩せない、効果がでない重要な理由3選』と題して、ケトーシス状態に入ることができない理由について解説しました。
ケトジェニックダイエットは、ただ単純に糖質を摂らなければいいというわけではありません。
脂質やタンパク質、1日の総摂取カロリーにも気をつけてケトジェニックダイエットを成功させましょう!