こういった疑問に答えます。
「オナニーをするとテストステロンの値が下がって、筋トレの効果が下がる」や、「オナニーをすると、テストステロンの値が上がって、筋トレの効果が上がる」といった話を聞いたことはありませんか?
どちらも反対のことを言っていて「結局どっちが正しいんだ!?」と、結局どちらが正しいか悩んでいる方も多いと思います。
結論から言うと、毎日オナニーをすると少なからず筋トレと筋肉の増加に影響を及ぼします。
オナニーが筋トレに影響を及ぼす理由として、「テストステロン」といった筋肉の増加に関わるホルモンや、「コルチゾール」という筋肉を分解するホルモン、オナニーのタイミングが深く関わってきます。
今回はオナニーと筋トレの関係について、筋肉大好き薬剤師である私が詳しく解説します。
オナニーは筋トレの効果を減らすのか?
オナニーは、筋トレの効果を減らします。
しかしこの表現には誤解があって、ほぼ毎日オナニーすると筋トレの効果を減らすというのが適切です。
いきなりですが、テストステロン(男性ホルモン)は筋肉の合成と脂肪分解を促進することはご存知でしょうか。テストステロンと筋肉の関連については〇〇という記事で説明していますので参考にして下さい。
テストステロンは、男性の精巣から分泌されるホルモンで、”男らしさ”に関わってきます。
つまり、テストステロン(男性ホルモン)の値が高いほど、筋肉が付きやすく、脂肪が燃焼する身体になるということです。
オナニーによるテストステロン値の推移を調べた医師がいるので、以下をご覧下さい。
この表を見てみると、ejaculation(射精)に向けてテストステロンの値が上昇していき、その後低下し、5分後にはもとの値付近に戻っていることが分かります。
筋肉の増加に関わるホルモンであるテストステロンに注目してみると、オナニー前後でテストステロンの値は変わらず、筋トレには大した影響はないように見えます。
問題は、オナニーをすると出る別のホルモンの影響です。
オナニーが筋トレの効果を下げる原因は、コルチゾール!
オナニーをすると、筋肉を増やすテストステロンが出るという話はしましたが、実はオナニーをするともうひとつ重要なホルモンが放出されます。
それが、コルチゾールです。
コルチゾールは副腎皮質から放出されるホルモンで、筋肉を分解してアミノ酸を生合成する”異性化作用”を持っています。
つまり、オナニーをすると筋肉を分解するホルモンが出てしまい、筋肉の成長が遅れたり、ストップする可能性があるということです。
適切なオナニーのタイミングや回数は?
筋肉を増やすためのオナニーのタイミングや回数について解説します。
筋肉を増やすためにはオナニーをしないほうが良い、つまりオナ禁をすればいいという結論になりますが、ここで気をつけなくてはいけないのはコルチゾールの存在です。
コルチゾールが放出される原因として先程のオナニーの他にも、以下のような要因があります。
コルチゾールが出る原因
- ストレス
- オナニー
- 睡眠不足
- カフェイン
- 甘草の含まれるもの
コルチゾールはストレスホルモンと言われることもあるホルモンで、ストレスを受けると放出され、体に様々な影響をもたらします。
オナニーに関心がない人は問題ないのですが、オナニーを結構な頻度でしてるよ!という人には少し問題があります。
オナニーをしないこと・我慢することのストレスにより、コルチゾールが分泌される可能性です。
結論を言うと、週に1回が良いです。
2003年中国の浙江大学による研究によると、オナ禁7日後に急激な上昇を認め(145.7%上昇)、8日後には元に戻ったという報告があります。
つまり、テストステロンの周期は1週間ごとであること、コルチゾールの影響も考慮して、オナニーもそれに合わせて1週間周期で行うことをオススメします。
まとめ
今回は、『オナニーは筋トレの効果を下げるの!?薬剤師が詳しく解説します』と題して、オナニーの筋トレへの影響について解説しました。
オナニーは必ずしも筋トレに悪いわけではありません。
適切な回数を守って、筋トレライフを楽しみましょう!