この記事で分かること
- 薬局薬剤師が後悔しない転職理由がわかる
- それぞれの理由に合った、希望を叶える転職サイトを知ることができる
「薬剤師って、どんな理由で転職していることが多いの?」
「私が今かかえている悩みは、転職すれば解決できる悩みか知りたい!」
「みんなの退職理由を知りたい!」
こういった疑問に答えます。
当サイトでは、「薬剤師は、積極的に転職を活用して環境を変えていこう!」という主旨で運営しています。
しかし、「転職をするときの面接で、前職の退職理由をどういう風に面接官に伝えたらいいのか分からない・・・」という声もあると思います。
それが重圧になっているのか、「面接するのが大変」という理由で転職を躊躇ってしまう人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「転職を考えているけど、この悩みは転職することで解決できるのか」「薬剤師の転職理由で多いのは、どんな悩みなのか」を実例を基に詳しく解説します。
4年間で転職を2回した経験がある薬剤師の私がたどり着いた結論なので、「薬剤師の転職」で悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
参考薬剤師おすすめの“実際に使った“転職サイト厳選6選|現役薬剤師が紹介します
今の環境を良いように変えるような転職をしてもらえたらと思います。
薬剤師が転職したいと思う7つの理由とは?
【薬剤師の転職理由ランキング】
1位:スキルアップのため
2位:人間関係
3位:勤務時間・残業に不満
4位:転居のため
5位:育児・介護のため
6位:給与に不満
7位:通勤時間に不満
(引用:薬剤師の転職実態調査-vol3.転職活動|薬キャリ)
この項では、薬剤師がなぜ転職をしたいと思ったか、その理由を解明していきます。
薬キャリが薬剤師に転職理由を調査した結果を見ると、以下↓のようになっています。
【薬剤師の転職理由ランキング】
1位:スキルアップのため
2位:人間関係
3位:勤務時間・残業に不満
4位:転居のため
5位:育児・介護のため
6位:給与に不満
7位:通勤時間に不満
この結果からみると、薬剤師は「給与」よりも、「スキルアップ」や「人間関係」など自己研鑽や職場の環境を重視する傾向があることが分かります。
これらの退職理由について、深く掘り下げたいと思います。
その①:スキルアップのため
これは比較的良い方向性の理由ですね!
大手ドラッグストアのように身動きがあまり取れない職場だったり、人手不足で忙しい調剤薬局だと「忙しすぎて、新しい業務に挑戦する余裕がない!」「勉強する時間がとれない・・・」という不満をもっていることが多いです。
転職したい人の願望例
- 在宅医療を経験してみたい
- ひとりひとりの患者さんと時間をかけて接したい
- 新しい薬局を1から作ってみたい
- 勉強会に積極的に出席したい
新しいことを学ぶには、
自分の意欲 < 自分の周りの環境
これがなにより大事、重要。
もうこれ以上今の職場で学ぶものはない・・と思ったら、新しい環境に身をおける職場に転職することをオススメします。
その②:人間関係
薬剤師をやっていて一番悩むのは、人間関係ではないでしょうか。
薬キャリの調査では、スキルアップが退職理由1位となっていましたが、おそらく建前なんじゃないかなぁ・・・と思っています。
薬剤師が具体的にどのような人間関係の理由で転職するかというと、
人間関係の転職理由
- 同僚の薬剤師と反りが合わない
- 上司からパワハラ・セクハラが行われていた
- クレーマー患者さんの対応に疲弊
- 一人薬剤師がつらい
こんなことが積もって、「あーーー、転職したい!」となることが多いですね。
私も薬剤師をやっていて、「薬剤師の仕事は人間関係で全てが決まる」といっても過言ではないと思います。
毎日進んで職場に行きたい!と思えるような環境でないと、仕事のモチベーション、パフォーマンスが充分に発揮できないです。
転職する際にも、「次の職場は人間関係の良いところがいい!」と考える薬剤師は多いです。
人間関係を重視したい人向けの転職サイト
薬剤師の求人・転職なら「ファルマスタッフ」:職場の雰囲気等の相談も可能!サポート充実。
薬剤師転職の王道!エムスリーキャリア :全国医療機関とのコネクションが強み。手厚い転職サポートアリ。
その③:勤務時間・残業に不満
特に大手の薬局に多いのが、勤務時間についての不満。
最近の薬局は、夜遅くまで空いているところや、24時間開局しているところも少なくありません。
「入社してから初めて聞いた・・・」
「まさかこんなことになるとは」
「身体がもう付いていかない・・」
「自分の好きなことをする時間がほしい!」
「有給を自由に使えない」
こんな経験をする人もいると思います。
勤務時間は開局時間にどうしても関連してしまうので、もし自分の好きなことをしたい時間を取りたい方、夜遅くの勤務が辛い方は転職も考慮に入れたほうが良いでしょう。
その④:ライフスタイルの変化
引っ越しや結婚・妊娠・出産によって、職場を変えるケースも薬剤師には多いです。
最近は男性の割合も多くなってきましたが、薬剤師は女性が多く活躍する職業。
ライフスタイルの変化に合わせて転職する薬剤師は非常に多いです。
これを機に、パートとして働いたり、通勤時間の短い職場に転職するという選択肢をとる方がたくさんいます。
引っ越しして住環境を変えるのと同じように、転職して労働環境を変えるのは、今やおかしなことではありません。
その⑤:給与に対する不満
厚生労働省が公表した「賃金構造基本統計調査」から、「薬剤師」の平均年収についてまとめました。
企業規模別薬剤師の平均給与
●企業規模10〜999人 平均年収564.8万円(月収39.4万円、賞与92.0万円)
●企業規模1000〜人 平均年収539.7万円(月収37.4万円、賞与90.9万円)
この表からわかる通り、企業規模が大きくなると、平均給与が低くなる傾向にあります。
全国的な平均年収と比べ薬剤師の給与は高く設定されていますが、それでも給与に不満がある人は多いでしょう。
同業他社の給与と見比べると、同じ仕事をしているのに給与が低いとなんだか損している気持ちに・・・。
そのギャップを埋めるために転職を考えることは、薬剤師として自然なことだと思います。
薬剤師は転職をすることで収入が上がりやすいことが特徴です。
特に、希少な経験をしているとなお上がりやすいです。
薬剤師の転職に有利な経験の例
- 管理薬剤師の経験
- 認定薬剤師の取得
- 在宅医療の経験 etc...
もっとお金を稼ぎたい!という方は、まず今の薬局で経験を積んで、自分の価値を上げてから転職に臨むと、より良い結果を得られるでしょう。
年収を重視したい人向けの転職サイト
ヤクマッチ :薬剤師免許を持ったコンサルタントが専任。収入アップ求人に強み。
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また、副業をしてみるのもいいかもしれません。
私は副業で月10万円を稼いでいます。
薬剤師におすすめの副業を『【実体験あり】管理薬剤師がしても良い&稼げる副業3選【薬剤師監修】』という記事で紹介しています。
管理薬剤師以外の方でも簡単に稼げる内容になっていますので、今よりも沢山給料を貰いたい方にはぜひ見てもらいたいです。
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【実体験あり】管理薬剤師がしても良い&稼げる副業3選【薬剤師監修】
この記事で分かること 管理薬剤師ができる、稼げる副業がわかる 法律に引っかからない副業がわかる こんにちは、薬剤師の寺田りょーすけです。 「管理薬剤師だけど、 ...
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その⑥:仕事自体にやりがいを感じない
仕事にやりがいを感じなくって転職を考える方も多いです。
具体的には、
- 同じ科の処方を受け続ける
- 単調なピッキングや調剤
- ひたすら投薬
薬局内で変なルールやしきたりができていたりすると、調剤に作業感が出てしまい、薬剤師という職業にやりがいを感じなくなってしまうケースが多いです。
転職を介して、職場環境や私生活を一新して、心機一転新しい環境で活躍することもひとつの選択肢かなと思います。
その⑦:ストレスを感じる
職場にストレスを感じる方も多いと思います。
薬剤師が感じるストレスの例
- 投薬・調剤しかやらせてもらえない
- 忙しすぎて、自分が機械になっているような感じがする
- 上司からの指示がきつい、辛い
- 非効率的なしきたりを守らなければいけない
- わけわからん派閥がある
薬剤師は他の職業と違い、調剤室という狭い世界が仕事場であるため、非常にストレスを溜めやすい職業です。
あなたも少なからず当てはまることがあるのではないのでしょうか。
これに限っては、職場を変えても改善する可能性は少ないと考えられます。
薬局は本当に閉鎖的な文化圏であり、新しい風が吹き込みにくい風潮があります。
悲しいことに、これをある程度許容しつつ、自分に折り合いをつけなければいけません。
例外として、大手のドラッグストアや調剤薬局は1,2年単位で人員が入れ替わることが多いため、ストレスをなるべく溜めたくなければそちらに転職することもひとつの手だと思います。
薬剤師が転職する際に考慮すべきこと5つ
転職活動は、心に余裕を持って行うことがなによりも重要です。
今の環境から早く抜け出したくて、とにかく次の職場を決めたい!と思って、焦って転職活動をしてもいい結果にはなりません。
これから薬剤師の転職活動において重視すべき基準を以下の5つ紹介します。
- 納得のいく収入を得られるか
- 職場の環境は良いか
- スキルアップを応援してくれる職場か
- 休みはきちんと取れるか
- 職務内容が自分の希望と一致しているか
これを読んで、自分だけの確固たる基準を持って転職活動に励んでもらいたいです。
その①:納得のいく収入を得られるか
なぜ働くかといったら、やはり「お金」。
「いや、社会のためでしょ!」という人も、「じゃあ給料ナシで」と言われたら「それは違うでしょ」ってなりますよね?
お金は、全ての基盤。
安定した基盤なくして、良いパフォーマンスはできません。
いくら薬剤師という職業に誇りをもっていても、満足のいく収入が得られなかったら職場に対する愛着は薄れていきます。
お金に対する執着がないにしろ、まずは収入を第一にしてほしいと思います。
その②:職場の環境は良いか
先程も転職の理由として人間関係をあげました。
転職をする際に、人間関係を重視する薬剤師は非常に多いです。
数人の同じメンバーと何年も一緒に過ごすのですから、当然。
偉そうに振る舞う人や、無責任な人、パワハラ気質な人などに当たりたくはないですよね。
しかし、実際に入社してみないと職場の人柄や雰囲気は分からないのが事実・・・・。
ですが、転職エージェントに相談すれば事前に知らせてくれる場合があるので、登録しておくと安心です。
人間関係を重視したい人向けの転職サイト
薬剤師の求人・転職なら「ファルマスタッフ」:職場の雰囲気等の相談も可能!サポート充実。
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その③:スキルアップを応援してくれる職場か
職場がスキルアップを応援してくれるかも重要な点になります。
例えば、
- 勉強会を積極的に行っている
- 認定薬剤師研修に行く時間を作ってくれる
- e-learningの費用を負担してくれる
などは確認したほうがいいでしょう。
スキルアップの時間が取れないと、万が一次回転職する際に、先程説明した
薬剤師の転職に有利な経験の例
- 管理薬剤師の経験
- 認定薬剤師の取得
- 在宅医療の経験 etc...
のうち認定薬剤師の取得の機会を逃してしまう恐れがあります。
その④:休みはきちんととれるか
特に有給を取れるかをきちんと確認しましょう。
可能であれば、実際の取得状況を確認できるとGOOD。
薬局は人件費率が高いため、利益を確保するために必要最低限の人数で運営する場合が多いです。
「ひとりが風邪をひいて休んだら現場が回らない・・・」なんてことも珍しくありません。
もしきちんと休みを取りたい場合は、必ず有給の取得状況を確認しましょう。
その⑤:職務内容が自分の希望と一致しているか
最後に、職務内容が自分の希望と一致しているかを確認しましょう。
例えば、
具体的な職務内容
- 投薬しかできない
- ピッキングしかできない
- めちゃくちゃ忙しすぎて生きている気がしない
など予想外のことが起きる可能性があります。
職場を探す際は、自分が最も重視する1本の芯を持って活動をしましょう。
まとめ
今回は、「薬剤師が転職(退職)した決め手と7つの理由を徹底解説」の題で薬剤師が転職を考える理由を徹底解説しました。
転職で解決できる問題と、解決できない問題についてよく理解できたでしょうか。
もう一度いいますが、
【薬剤師の転職理由ランキング】
1位:スキルアップのため
2位:人間関係
3位:勤務時間・残業に不満
4位:転居のため
5位:育児・介護のため
6位:給与に不満
7位:通勤時間に不満
(引用:薬剤師の転職実態調査-vol3.転職活動|薬キャリ)
薬剤師は以上の理由で転職を考えており、転職で解決できる問題もあります。
以下に、個人的に特におすすめの転職サイト厳選3つを記載しておきます。
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【実体験あり】管理薬剤師がしても良い&稼げる副業3選【薬剤師監修】
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