こんにちは、薬剤師の寺田りょーすけです。
私は現在、管理薬剤師として調剤薬局で働いています。
そんな私ですが、実は新卒からの3年間で2回の転職を経験しています。
今回は、『薬剤師の転職回数と有利・不利』に関して解説をしたいと思います。
さて、皆さんは転職をしたことがありますか?
巷では一般的に、「転職回数が多いと転職には不利になる」と言われていますが、薬剤師にもそれが当てはまるのでしょうか。
薬剤師関連のネット記事を見てみると、
『薬剤師の転職回数は関係ありません!』
という記事をよく見かけますが、あれは嘘です。罠です。
転職を促して、仲介手数料を得るためのミスリードです。
また、
『薬剤師の転職回数は関係あります!』系
サイトの記事でも、結局は自社から転職させるための動線として機能させるために、脚色した記事を書いています。
優しそうに見えて危険なタイプのサイトの特徴です。
実際に3年間に2回転職を経験した薬剤師の私から言わせてもらうと、転職サイトが運営しているブログの記事は参考になりません。(もちろん、履歴書の書き方など例外はありますが)
大抵は仲介手数料100万円超を目当てとした、利益重視の記事です。
本サイトでは、不本意な転職・後悔しない転職を目的として、転職専門薬剤師である私が忖度なしで解説しますので、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
また、転職しなくても収入を増やす方法も解説していますのでそちらもぜひご覧ください。
薬剤師の転職回数が多いと不利になるの?
結論から言うと、転職回数が多いと不利になります。
具体的には、3回目以降はかなり厳しくなります。
薬剤師業界はまだまだ人員不足なのが現状です。
しかし、薬剤師業務の機械化とAIによる代替により、薬剤師の人数が少なく済むためその人材不足も今後解消してくるでしょう。
人材不足解消を見込んで、
採用人数を少なくする=良い人材を優先して採用する
つまり、
転職回数が多い=
- 飽きやすい
- 職場に馴染めない
- また短期間しか在籍しないだろう
などの悪印象を与えるため、転職回数が多いことは転職に不利になります。
そのため、今後の薬剤師市場を考慮すると、転職して環境を変えるのであれば今が最後のチャンスです。
- 薬剤師の求人・転職なら「ファルマスタッフ」|転職成功実績No.1:薬剤師転職業界最大級のサイトで求人数も豊富。まずはここに登録しましょう。
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理由についての解説は次から行います。
1.まだギリギリ薬剤師の需要供給バランスは供給不足にあるから
薬局・病院・ドラッグストアでは、未だに薬剤師の人員不足が解消されていないのが現状です。
「誰でもいいから、うちで働いて欲しい」といった感じです。
実務経験があるにも関わらず、「転職回数が多いから」という理由で採用しないと、次の採用がいつになるか分かりません。
人手不足であえいでいるのに、わざわざそんなことをする必要はありません。
なので、ギリギリ今の薬剤師の転職業界は転職者からすると有利です。
この現状を把握した上で、転職活動をしたほうが良いと思います。
2.薬局側の補充が困難なため、なるべく転職して欲しくないと考えているから
これは薬局の都合です。
薬剤師を減らさないためには次の2択しかありません。
- 今いる従業員を流出させないようにする(現状維持)
- 新たに薬剤師を雇う(新規雇用)
前の項で解説した通り、職を求める薬剤師の絶対数が少ないため、2は非常に難しい…。
そのため、企業は今いる薬剤師を逃さないよう様々な施策をとっているのです。
3.『薬剤師』としてのスキルアップのため
薬剤師としてのスキルアップのためにも転職はすべきと断言します。
「同じところで働き続けても、スキルアップできるんじゃないの?」と思う人もいるかもしれません。
2回転職し、3箇所の職場を経験している私から言わせてもらうと、同じ職場で働き続けるのはまさに『井の中の蛙』です。
確かに、同じ職場で働き続けることで仕事のスピードや理解度、地位が上がると成長を感じるかもしれません。
しかし、それはあくまで『会社の中』での成長であり、社会から見たら大したことはないです。
試しに転職活動をしてみましょう。
職務経歴書や自己アピールがありきたりな文章になって、いかに自分が凡庸な人材であるかを痛感します・・・。
特に20代の人は、「ひとつの職場で勤め上げる」よりも「社会で通用する様々な経験・知識」を身につける意識を持つべきです。
歳を取ると転職自体が難しくなるため、経験できる今だからこそ挑戦しましょう。
私は誰よりも積極的に挑戦することで、今では会社と薬局の立ち上げを仕事にすることができました。
無駄に転職回数を増やすのはやめましょう
「今が転職をする最後のチャンス」と言いましたが、闇雲に転職回数を増やすことだけは止めましょう。
あくまで転職の目的は、「スキルアップ」「経験を積む」ことです。
できれば、薬剤師以外の能力も身につけられるとなお良いですね。
私は管理薬剤師・薬局長としての人材管理能力の他にも、ブログを書くことで情報発信力、マーケティング力やライティング力、薬局を立ち上げることで財務管理力を身につけることができました。
特にブログで執筆活動をしていることで、メディカルライティングという職種からスカウトが来たこともありました。
40代・50代になって、
- ずっと同じ会社でしか働いていない
- 転職回数は多いが、スキル・経験が少ない
- 薬剤師以外の仕事ができない
という状況はあまりにも危険です。
いつ薬剤師という職業が人工知能に取って代わられるか分からないこの時代に、薬剤師以外の能力がないことに危機感を感じましょう。
そのため、転職先には薬剤師以外のスキルを獲得できる状況があるかも重視して転職活動を行った方が良いです。
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面接で、転職回数が多い理由をしっかり説明しましょう
転職回数が多い、または短期間で転職をした人に必ず立ちはだかるのが、面接で「なぜ転職回数が多いのか」「短期間で転職したのか」を聞かれることです。
ここで転職の意図をしっかり答えられないと、「すぐに飽きてコロコロ転職する人なのか」と誤った印象を与えてしまいます。
「短期間で転職した」「転職回数が多い」人向けに、私が実際に転職活動で記載して合格を勝ち取った理由の書き方をまとめた記事があるので、そちらも参考にして下さい。
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意味のある転職活動をするためにはエージェント選びが重要です
転職活動をするにあたって、エージェントの存在は欠かせないと私は感じています。
エージェントを利用する理由は以下の通りです。
- 伝えづらい希望年収について交渉してくれる
- 面接対策をしてくれる(対面・Web)
- 履歴書の添削をしてくれる
- 面接に同行して、アピールのサポートをしてくれる
- 見えにくい職場の雰囲気を教えてくれる
他の候補者との差別化を図り、理想の職種の採用を獲得するためにもエージェントは利用すべきです。
まとめ
今回は、『薬剤師の転職回数『関係ない』は嘘!現役転職専門薬剤師が解説します』と題して、転職回数が多い薬剤師は転職で不利である証明をしました。
しかし、どうしても転職をしなければならない理由は各々あると思います。
転職をすべき・するべきでない理由について詳しくまとめた記事があるので、転職をしたいと思っている方はぜひ目を通してみてください。
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また、入社して間も無く辞めたい…でも本当に転職していいのかな…と悩んでいる方向けには以下の記事が役に立つので、こちらもご覧ください。
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また、給与の面で不満があるかたは、転職という手段だけではなく、副業をすることも選択肢のひとつではないでしょうか。
薬剤師が行える副業については以下の記事で紹介しています。
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